第135回 カメラマンの「聖地巡礼」

お久しぶりの写真バカです。
忙しい間を縫って、聖地巡礼してきました。あ、アニオタちゃいますよ。写真バカなので他のバカになる暇がないっす。
写真の聖地巡礼です。

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日本で一番凄い写真家って誰でしょう?
篠山紀信? アラーキー? 土門拳? 木村伊兵衛?

いろんな意見はございましょうが、僕は植田正治(うえだしょうじ)だと思ってます。

鳥取に生まれ、世界的に有名になったあとも山陰から出ず、「生涯アマチュア」を自称しました。

砂丘を巨大なホリゾントに見立て、徹底的な演出で撮られた人物写真は海外でも日本語そのままに「ueda-cho」(植田調)と呼ばれ絶賛されました。

当時日本の写真界は土門拳の主導で「絶対非演出」(ヤラセ・演出を一切認めない)という風潮でしたが、あえて地方の小都市に拠点を構えて写真界の中軸から距離をおいていた植田正治は、そういう風潮もどこ吹く風、自分の演出写真を追求し、徹底的に「好きな写真しか撮らない」という立場を貫いた人でした。

砂丘の背景に奥さんや子どもたちをオブジェのように配置して撮った「砂丘シリーズ」の写真群が有名ですね。

70歳を超えてから初めて取り組んだファッション写真(TAKEO KIKUCHIのカタログ撮影)もカッコよすぎですし、地元の風景や人物を長年撮り続けたシリーズ『風景の光景』『小さい伝記』は、僕にはバイブル的存在です。

そういうかっこいい写真だけでなく、植田正治の写真にはモデルとして奥さんが頻繁に登場するのですが、彼女を写した未発表写真を集めた写真集『僕のアルバム』(求龍堂)というのがあって、これがもう、胸がギュルギュル高鳴るくらいに素晴らしいのです。

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奥さん、可愛すぎ! 映画化するなら宮崎あおい主演でお願いしたい。

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植田正治は2000年になくなりましたが、晩年、鳥取県岸本町(現・伯耆町)に個人写真美術館が出来、植田正治の代表作を常時観られるようになりました。
17~18年前に一度訪れたきりだったので、今回、忙しい間を縫ってでしたが、この植田正治写真美術館に行ってきたのです。
http://www.japro.com/ueda/index.html

雄大な大山(だいせん)の麓、建物のデザインも素晴らしく、もちろん植田正治の展示写真たちも感動的。

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ちょっと交通の不便な場所にありますが、大山観光も兼ねて、鳥取砂丘で植田正治ゴッコもできますし(笑)、興味ある方はぜひぜひ行ってみてください。

写真って、あらためて素晴らしいですねぇ(真顔)。

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